« 前の投稿:12月29日|次の投稿:チェンジエージェントが成功するには »

「イノベーション普及学」

あすの取材があることは既知のとおり。
その内容をちょっとこの公共のスペースを使って整理させていただこうかな。

JCが行うまちづくりへの取り組み、例えば
「30年くらい前に公園などで行われていたこども集団あそび」(以後昔あそびという)の現時点での新しい価値を多くの人に知ってもらい、広めたい。
という手法をとりますよね。事実これは今年あったものです。

この手法をタイトルの本では「イノベーション」(技術革新)といいます。
いかにこの「イノベーション(ここでは手法)」を普及させていくのかという方法論がタイトルの本の内容です。

現段階ではこの昔あそびは様々な理由で行われていません。
しかし、子どもたちの精神の発達には非常に有効であろうという仮説がたつわけです。
われわれはこれを今の子どもたちが気軽に出来る状況にしたいと考えます。
いかに外に対して普及をさせていくのか?
我々JCの立場はこの場合、普及を促進する役割をもつ「チェンジエージェント」ということになります。
どうしたら普及対象者である子どもたちのニーズにあったようにこの昔あそびを普及できるのか?
普及機関(我々以外です)と普及対象者が効果的に結びつき、実施上のフィードバックやその上での適切な調整が出来るのか?
チェンジエージェントはリンカー(架橋者)ともいわれています。JCでは「仕掛け人」「裏方」「ステージを作る人」などといいますね。リンカーは橋渡しをする仕掛人です。この橋渡しをきっちりとしないままに、足抜けをすると悪く言われたりもするでしょうから、気をつけなくてはいけません。
この昔あそびを米子JCでは「公園あそび」として、NPOやまつみスポーツクラブをその普及機関として、公園で子どもたちに遊びを教え、一緒に遊んでいるようです。実に素晴らしい取り組みと言えるでしょう。
また我々のLOMの3年前のグリンツーリズムでは非常にうまく、このリンカーが出来た例でしょう。参加者と普及機関であるK村の橋渡しは非常にスムーズでした。

(つづく)