委員会について
社会参画推進委員会
委員長:井上 学 副委員長:太田 康介
委員長所信
戦後から今日に至るまで、我が国は世界でも類を見ないほどの急速は経済的復興を遂げて来ました。それは私達の先輩方の弛まぬ努力によって残して頂いた掛替えのない宝物です。しかしその反面「物質的な豊かさ」を追い求めるあまり、「他人を思いやる心」や「土地に根ざした伝統」そして「自分の祖国に誇りを持てる歴史観」といった日本人として大切にしなければならない精神性が今日では失われつつあります。「心の豊かさ」が叫ばれる時代になって随分久しく、犯罪の凶悪化や若者の政治への無関心といったことも、こういった心の問題に根ざしたもののように思われます。この時代背景の中で2004年に「因幡を、日本一誇りを持って暮らせるまちにすること」を合言葉に掲げられた運動指針が「中長期運動ビジョン」でした。
そしてこのような近年の活動に目を向けながら、一方で50周年という節目の年も目前にして、今年私たちの委員会に与えられたテーマは『社会参画』です。
私たちが暮らすこの因幡というまちに今何が必要かを考えるとき、青年会議所活動の原点である「明るい豊かなまちづくり」という理念にもう一度立ち返る必要があるのではないかと考えます。私は入会してから今日まで「まち」とは「ひと」の輪であり、「まちづくり」とは「ひとづくり」であると先輩方に教わってきました。明るい豊かなまちとはそこに暮らす人たちが、一個人として最大限に尊重されながらも、同時に、誰もが自分勝手ではなく、公共心や安心感に満ちたまちであると考えます。そしてこのようなまちづくりを実現するためには、そこに暮らす人達一人一人が積極的に社会に貢献しようとする『活力』に満ちていなければならないと考えます。そしてこの『活力』に満ちた因幡市民によるまちづくりこそ、(社)鳥取青年会議所の目指す『社会参画』であると信じます。
私は今年1年間の委員会活動を通して、「どうすれば、因幡のまちに暮らすひと達に、この『活力』を持ってもらえるか」という事について、委員会メンバーと共に真剣に考えていきたいと考えます。そしてその事を通してまずは私たちが情熱を持って自分達のまちの事に積極的に関わっていくことのできる人間になることを目指していきたいと思っています。そして、青年会議所の外にも広くアンテナを張り他のNPOや個人として活動されている方たちなど、より多くの人達との出会いを大切にしながら私たちの想いを共鳴させていくことができればと考えています。その一つ一つの小さな「ひと」の輪がやがてお互いの「心」で繋がりあった大きなまち「因幡」となることを夢見ながら、確固たる目標を見定め、精一杯努めて参ります。
1年間どうぞ宜しくお願い致します。
委員会活動テーマ
因幡の人たちの社会参画意識の向上を目指す取り組み